jazz理論5サークルオブ5th と裏コード

◻︎circle of 5th (サークル オブ フィフス)とは

 

Circle of 5thは ジャズのような様々なキー(調性)を行き来する音楽でバランスよく全てのキーで上達するための練習に使える優れた音列です

 

ドミナント7thコードが5度下(半音7個下がる)に解決する音を探していきます

G7はCに解決する、その解決したコードをドミナント7thコードのC7にする C7はFに解決する これを繰り返すと

 

C -F -B♭-E♭-A♭-D♭-G♭-B -E -A -D -G  のような音列ができます

 

これをドミナント7thコードでは無い音の連続と考えて 12の調性を5度下に動く順番で円を描くように回る進行ができます

 

これをcircle of 5th (5度圏)といいます

C -F -B♭ -E♭ -A♭ -D♭ -G♭ -B -E -A -D -G 

 

これはキー(調性)をバランスよく上達させるのに、便利な音列で様々な練習に応用できます

 

□裏コード

 

裏コードもジャズではよく聞く言葉です

変形したドミナントモーションと思って下さい

 

裏コードとはドミナント7thコードでトライトーン(3全音→ 全音3つ分の音程)の関係のもののことです 

#4度上(半音6個上)の音を探せば見つけ出せます

 

なぜ裏コードと言われるのか

コードのクオリティー(質感)を大きく決める

コードの3度と7度の音を見ればわかります

 

G7の裏コードはD♭7です

G7の時の(3 ♭7)(シ ファ)が

D♭7(♭7 3)(シ ファ)で同じになる からです

 

circle of 5th表では 反対側にくる音なので表を見ればわかりやすいです

 

C/G♭

F/B

B♭/E

E♭/A

A♭/D

D♭/G

 

この6つの関係性でドミナント7thコード(◯7の形)の裏コードはわかります

 

jazz理論4ドミナントモーション と Ⅱm7-Ⅴ7

◻︎ドミナントモーション と Ⅱm7-Ⅴ7

 

ドミナントモーションはコード進行の最も重要なもので アレンジやスケールを探す時にも 知っていると役に立ちます

 

ドミナントモーションとは

主音に対して5度上にあるドミナント7th コード(◯7)が5度下の主音のコードに解決する動きのことをいいます

 

主音をCとしたとき

5度上(半音7個上)はG

この音をドミナント7thのコードの形(◯7)に

してG7→C

 

この→の動きをドミナントモーションといいます

 

G7の(3度と7度の ファ シの#4音程)(緊張)がCの(ミ ドのM6音程)に解決(緩和)する動きです

 

なぜこれを知っておいたほうがいいのかというと、音楽的に最も重要な進行で 理論的にもスケールを導きだすのに必要だからです

 

◻︎Ⅱm-Ⅴ7(ツーファイブ)

 

Ⅴ7をⅤ7の4度下(半音5個下)のⅡm7を見つけ出して2つに分けたりすると

Ⅱm7-Ⅴ7(ツーファイブ)というジャズではよく出てくる進行を探し出せます

 

ドミナントモーション Ⅱm7-Ⅴ7(ツーファイブ) をゆっくり探し出せるようにしてください

 

 

jazz理論34和音 (M7 7 6) コードの探し方

◻︎4和音 (M7 7 6) コードの探し方

 

4和音は、5つの三和音の形

【 メジャー, m ,m♭5(dim), sus4,aug】に

(M7 7 6)を足していくことでできます

 

(M7 7 6)とは

メジャースケール(1-2-3-4-5-6-7)では

6はそのままなのでそれを足せばいいのですが

 

混乱しやすいのは

(1-2-3-4-5-6-7)の(7)をコード表記ではM7と表すことです

 

コード表記で 7 が出てくる場合はメジャースケール上では(♭7)になります

 

難しく考えなくても(M7 7 6)は

ルートの一オクターブ上の音から半音を下がって数えて足すだけで確実にわかります

 

M7(メジャースケールの7) 

ルートのオクターブ上の半音下

 

7(メジャースケールの♭7) 

ルートのオクターブ上の半音2つ下

 

6(メジャースケールの6)

ルートのオクターブ上の半音3つ下

 

を探し出して下さい

(7 M7)を探す時注意するのは

 

CM7 =C+M7 ドミソ +シ

Cm7=Cm+7 ドミ♭ソ+ シ♭

ということです

✳︎注)

◯7はドミナントセブン と呼ばれます 

よく出てくるので覚えておいてください

 

✳︎表記の注意

m-5に7を足すと m7-5になります 

5などの変化記号は7の後に付けます

 

*例外

dim7 は(♭7) を♭(半音下げ)するので 6になります 

dim7は m-5(dim)+6 で探し出せます

 

この辺りをしっかり理解することが四和音を探すコツです

 

それぞれの4和音にも転回形があります 

4和音には3つの転回形があります

このように4和音と転回形をゆっくり確実に探しだせるようにしましょう

 

jazz理論3 4和音 (M7 7 6) コードの探し方

◻︎4和音 (M7 7 6) コードの探し方

 

4和音は、5つの三和音の形

【 メジャー, m ,m♭5(dim), sus4,aug】に

(M7 7 6)を足していくことでできます

 

(M7 7 6)とは

メジャースケール(1-2-3-4-5-6-7)では

6はそのままなのでそれを足せばいいのですが

 

混乱しやすいのは

(1-2-3-4-5-6-7)の(7)をコード表記ではM7と表すことです

 

コード表記で 7 が出てくる場合はメジャースケール上では(♭7)になります

 

難しく考えなくても(M7 7 6)は

ルートの一オクターブ上の音から半音を下がって数えて足すだけで確実にわかります

 

M7(メジャースケールの7) 

ルートのオクターブ上の半音下

 

7(メジャースケールの♭7) 

ルートのオクターブ上の半音2つ下

 

6(メジャースケールの6)

ルートのオクターブ上の半音3つ下

 

を探し出して下さい

 

(7 M7)を探す時注意するのは

 

CM7 =C+M7 ドミソ +シ

Cm7=Cm+7 ドミ♭ソ+ シ♭

ということです

 

✳︎注)

◯7はドミナントセブン と呼ばれます 

よく出てくるので覚えておいてください

 

✳︎表記の注意

m-5に7を足すと m7-5になります 

5などの変化記号は7の後に付けます

 

*例外

dim7 は(♭7) を♭(半音下げ)するので 6になります 

dim7は m-5(dim)+6 で探し出せます

 

この辺りをしっかり理解することが四和音を探すコツです

 

それぞれの4和音にも転回形があります 

4和音には3つの転回形があります

 

このように4和音と転回形をゆっくり確実に探しだせるようにしましょう

 

jazz理論25つの形のトライアド(三和音)

◻︎5つの形のトライアド(三和音)

 

トライアドとは 三和音のことを言います

三和音は大きく分けて5つのtype(形)を知っておくと

基本の核としては、調性のある曲 コード進行 は ほとんど全て演奏できるようになります

 

それらは

 

メジャートライアド

マイナートライアド

マイナー♭5トライアド(dim(ディミニッシュトライアド))

 sus4(サスフォー) 

aug(オーギュメント)

 

の5つのトライアド(三和音)です

探し方はメジャートライアドを中心に 変化させるだけです

 

なぜそれで、ほとんどの曲が演奏できるかというと

 

例えば E7(♭13) Cm(11)などのコードを見ると一見難しそうに見えますが 装飾を省いていくと その核となるのは三和音のハーモニーだからです

 

ではその三和音はどのような音からできているのでしょうか?

 

ここではCというコードを考えてみましょう

 Cというコードは C(単音のド)という音 【ルート(根音)】

の上に( ミ) (ソ )という二つの音を重ねてできています 

 

そしてこの(ドミソ)と聞こえる3つの和音の形をメジャートライアド(長3和音)といいます 

メジャートライアドは和音の基本の形なので どのkey(調性)でも探せるようにしましょう

 

全ての調は難しそうと思う方にも 簡単なメジャートライアドの探し方がありますのでご安心を

 

メジャースケール(ドレミファソラシド)が12個全部の調性でわかる人は それぞれの調でドミソを探せばいいだけですが

 

探せない方は 

半音を探すことで探すことができます

 

一つの音から

Root-1-2-3-❹-1-2-❸

と半音を数えていきます

Root とは主音のことです

 

Rootと❹❸を弾けば 必ずドミソ と聞こえる和音になるはずです

 

(それぞれの楽器で応用してみてください)

 

 

これがメジャートライアドです

 

メジャートライアドは 同じ音程関係で

できているので 半音の数が同じなら、

 全く同じ音程関係で平行移動することになるからです

 

画像の例を見てみましょう

例えばG♭のメジャートライアドを探すとき

 

これがメジャートライアドの探し方です

このメジャートライアドを探すことができれば 残りの4つトライアドの形を簡単に見つけることができます

 

残りの4つのトライアドの探し方は

 

メジャートライアドを(1-3-5)としたとき

 

(マイナー)

( 1-♭3-5)

表記 m(小文字エム)手書きのときは大文字Mと小文字mが見分けやすいように−(マイナス)で書くこともあります

 

m(♭5) マイナーフラットファイブ(dim(ディミニッシュトライアドとも呼ぶ)  

(1-♭3-♭5)

表記m♭5  m(-5) dim

 

sus4(サスフォー) 

(1-4-5)

 

aug(オーギュメント)#5

(1-3-#5)

具体的に音名で言うと

C (ド ミ ソ)

Cm (手書きのときC−とも表記する)

(ド ミ♭ ソ)

C m♭5(Cdim) 

(ド ミ♭ ソ♭)

Csus4

(ド ファ ソ)

Caug

(ド ミ ソ#)

このようになります

 

□転回形

 

トライアドはそれぞれに構成音が (ド ミ ソ )(ミ ソ ド)( ソ ド ミ)となるような 

基本形 第一転回形  第二転回形 があります

 

□スラッシュ コード (onコード)

◯/◯のようなスラッシュのついたコードまたは◯on◯のようなコードは左側がコード 右側が単音のベース音を意味しています

 

このように数字を見るだけで コードは、探しだせるという便利なシステムで出来ています 基本のトライアドは全部の調でゆっくりでも 探しだせるようにしましょう

 

jazz理論1 音名と音程

音名

 

Jazz理論を学ぶのに

まず最初に音名からスタートしましょう

 

ジャズでは基本的に音名の英語表記を覚えることが 必要になります

 

和音の記号であるコードネームが英語表記だからです

 

ドレミファソラシド はイタリア語表記です

これを英語表記にするとCDEFGABC になります

 

#シャープ(半音上がる)♭フラット(半音下がる)などの変化記号はC#(ド#)G♭(ソ♭) などのように英語音名の後ろにつけます

 

ディグリー(度数)といって数字で表すのもよく使われます(1-2-3-4-5-6-7-1)

これはメジャースケールを数字化したディグリー(度数)です

コードに対してのディグリー(度数) など 目的別で数字は使い分けますので何に対しての数字なのかは、しっかり意識しましょう

ディグリーは音程の相対的な感覚であらわしているので、移調などに便利です

 

ディグリー(数字)表記の時の#シャープ(半音上がる)♭フラット(半音下がる)などの変化記号は【♭3 、♭7】などのように 数字の手前につけます

 

♭(フラット)を【−3、 −7】 などのように          マイナス記号で書くこともあります

◻︎音程

 

音程とは二つの音と音の距離のことをいいます

 

音程表記と半音の数のルールを知っていれば

複雑に見える音と音の関係性をシンプルに考えることができます

 

メジャースケールの(1234567)を音程では

(P1 M2 M3 P4 P5 M6 M7) と表します

 

1オクターブには12音あるので、次のように音程表記とディグリー(数字表記)そして半音の数を理解すると、どれでも音程は完璧に探せます 

 

P1=半音0個  ド

 

m2(♭2) (#1)=半音1個

 

M2 =半音2個レ

 

m3 (♭3)(#2)=半音3個

 

M3 =半音4個.  ミ

 

P4 =半音5個. ファ

 

a4(#4)(♭5)=半音6個

 

P5 =半音7個. ソ

 

a5(#5)(♭6)=半音8個

 

M6 =半音9個. ラ

 

m7(♭7) (#6)=半音10個

 

M7半音=11個. シ

 

P8(オクターブ)=半音12個. ド

 

✳︎省略記号と日本語表記

P=perfect=完全 

M=major=長 

m=minor=短(♭)  

a=augumented=増(#)

dim=diminished=減(♭)

 

音程とdegreeと半音の数

 

これらをゆっくり確実に探しだせることが大事です

 

 

jazz理論 音名

音名

 

Jazz理論を学ぶのに

まず最初に音名からスタートしましょう

 

ジャズでは基本的に音名の英語表記を覚えることが 必要になります

 

和音の記号であるコードネームが英語表記だからです

 

ドレミファソラシド はイタリア語表記です

これを英語表記にするとCDEFGABC になります

 

#シャープ(半音上がる)♭フラット(半音下がる)などの変化記号はC#(ド#)G♭(ソ♭) などのように英語音名の後ろにつけます

 

ディグリー(度数)といって数字で表すのもよく使われます(1-2-3-4-5-6-7-1)

これはメジャースケールを数字化したディグリー(度数)です

コードに対してのディグリー(度数) など 目的別で数字は使い分けますので何に対しての数字なのかは、しっかり意識しましょう

ディグリーは音程の相対的な感覚であらわしているので、移調などに便利です

 

ディグリー(数字)表記の時の#シャープ(半音上がる)♭フラット(半音下がる)などの変化記号は【♭3 、♭7】などのように 数字の手前につけます

 

♭(フラット)を【−3、 −7】 などのように          マイナス記号で書くこともあります

 

 

◻︎音程

 

音程とは二つの音と音の距離のことをいいます

 

音程表記と半音の数のルールを知っていれば

複雑に見える音と音の関係性をシンプルに考えることができます

 

メジャースケールの(1234567)を音程では

(P1 M2 M3 P4 P5 M6 M7) と表します

 

1オクターブには12音あるので、次のように音程表記とディグリー(数字表記)そして半音の数を理解すると、どれでも音程は完璧に探せます 

 

P1=半音0個  ド

 

m2(♭2) (#1)=半音1個

 

M2 =半音2個レ

 

m3 (♭3)(#2)=半音3個

 

M3 =半音4個.  ミ

 

P4 =半音5個. ファ

 

a4(#4)(♭5)=半音6個

 

P5 =半音7個. ソ

 

a5(#5)(♭6)=半音8個

 

M6 =半音9個. ラ

 

m7(♭7) (#6)=半音10個

 

M7半音=11個. シ

 

P8(オクターブ)=半音12個. ド

 

✳︎省略記号と日本語表記

P=perfect=完全 

M=major=長 

m=minor=短(♭)  

a=augumented=増(#)

dim=diminished=減(♭)

 

音程とdegreeと半音の数

 

これらをゆっくり確実に探しだせることが大事です

shingo segawa